慣性モーメントの計算 - > 半球体の慣性モーメント

半球体の慣性モーメント

半球体の慣性モーメントの導出過程

初めに(20210619)

当サイトを参考にしてサイト及び動画(youtube)作成・運営している方へのお願い

【社会人として最低限のルール、マナーは守りましょう】

近年、当ドメインコンテンツの明らかな盗用と思われるサイト・動画が一部散見されます。

参考にしたのであれば紹介リンクなどの注釈を入れるといった対応は必ずお願いいたします。


半球体の重心を通る軸に関する慣性モーメントの導出

 

半球体の慣性モーメント

 

【T】質量が半球体の質量M、半径が半球体の半径の長さaの半円球の重心を通り底面に平行な軸に関する慣性モーメント

体積は半球体の体積、質量を半球体の質量Mとすれば、

半球体の質量密度

 

半球体の質量密度


 

回転軸(x軸軸とします)からの距離は、

半球体における回転軸ヵらの距離


極座標を使えば、

半球体における回転軸ヵらの距離


 

半球体における回転軸ヵらの距離


これらにより半球体のx軸周りにおける微小部分の慣性モーメントdIxは、

半球体のx軸周りにおける微小部分の慣性モーメントdIx

たし上げます。

 

半球体のx軸周りにおける慣性モーメントdIxの積分計算過程

 

半球体のx軸周りにおける慣性モーメントdIxの積分計算過程

半球体に関する慣性モーメントの積分計算過程

半球体に関する慣性モーメントの積分計算過程


 

よって半球体における半径が半球体の半径の長さaの半円級の重心んを通り底面に平行なx軸軸周りの慣性モーメントjは以下のようになります。

半球体に関する慣性モーメントの積分計算結果

ちなみに上記の式に出てきた三角関数の積分の積分は微分積分学のページにあった三角関数の積分公式を適用し次のように計算しています。

 

三角関数の積分公式を使った慣性モーメント積分計算過程

 

三角関数の積分公式を使った慣性モーメント積分計算過程2

三角関数の積分公式を使った慣性モーメント積分計算過程3

三角関数の積分公式を使った慣性モーメント積分計算過程4
三角関数の積分公式を使った慣性モーメント積分計算過程5

三角関数の積分公式を使った慣性モーメント積分計算過程6

三角関数の積分公式を使った慣性モーメント積分計算過程7

三角関数の積分公式を使った慣性モーメント積分計算過程8

三角関数の積分公式を使った慣性モーメント積分計算過程9

三角関数の積分公式を使った慣性モーメント積分計算過程10

三角関数の積分公式を使った慣性モーメント積分計算過程11

三角関数の積分公式を使った慣性モーメント積分計算過程12

三角関数の積分公式を使った慣性モーメント積分計算過程13

三角関数の積分公式を使った慣性モーメント積分計算過程14


【U】半円級の重心を通る対称軸に関する慣性モーメント

 

半球体の慣性モーメント2

 

回転軸からの距離は、

半球体における回転軸からの距離

 

体積密度は先ほどと同じなので微小部分における慣性モーメントdIは、

微小部分における慣性モーメントdI

 

積分範囲に気を付けてこれをたし上げます。

半球体における慣性モーメントの積分計算過程1

 

 

半球体における慣性モーメントの積分計算過程2

半球体における慣性モーメントの積分計算過程3

半球体における慣性モーメントの積分計算過程4

半球体における慣性モーメントの積分計算過程5

space

よって以下のように求まります。

 

半球体における慣性モーメントの積分計算結果

 

space

next up previous

半球体の慣性モーメント関連ページ

長方形板の慣性モーメント
長方形板の慣性モーメントの計算。辺の長さ2a、2bの厚さの無い長方形板の重心を通る対称軸に関する慣性モーメント。x、y、z軸のそれぞれにおける対称軸の慣性モーメントをデカルト座標系を使って求めます。
直方体の慣性モーメント
直方体の慣性モーメントの計算過程。x軸y軸z軸まわりにおけるそれぞれの慣性モーメントを、微小体積要素を求め、さらには微小体積要素部分の慣性モーメントdIをたし上げることにより慣性モーメントを導き出します。使用する座標系はデカルト座標系を用います。
棒の慣性モーメント@
長さ2aの細長い棒の中点を通り棒に垂直な軸に関する慣性モーメントの計算過程。ディメンジョン1の座標で考え棒の質量はMとします。
棒の慣性モーメントA
長さ2aの細長い棒の中点を通り棒とαの角度をなす直線に関する慣性モーメント。棒がy−z平面内に含まれるようにし、座標系は極座標系を使用します。さらには軸の方向余弦を求めて角度αをなす直線に関する棒の慣性モーメントを求めていきます。
円盤の慣性モーメント@
円盤の慣性モーメントの計算過程。半径がR質量がmの円盤に垂直な対称軸に関しての慣性モーメントを求めてみましょう。座標系は2次元の平面極座標を使い、微小面積は極座標のヤコビ計算を行います。
円盤の慣性モーメントA
円盤の慣性モーメントの計算過程。半径がa質量がMの円盤の中心を通り、円盤の法線をαの角をなす直線に関する慣性モーメントの計算過程。座標系は2次元の平面極座標を使い、方向余弦の直線を考え平面極座標を使って導いていきます。
中空円盤の慣性モーメント
中空円盤の慣性モーメントの計算過程。内半径がa外半径をbとし、質量がMの中空円盤の中心を通る軸に関する慣性モーメントの計算過程。座標系は2次元の平面極座標を使い、微小部分の質量を求め慣性モーメントを導き出していきます。
円錐の慣性モーメント
円錐に関する慣性モーメントの計算導出過程。円錐の縦Z軸方向の対称軸に関する慣性モーメントと、平行軸の定理を利用した重心軸から離れた場所での慣性モーメントの計算過程。
球の慣性モーメント
球体の慣性モーメントの計算過程。質量はM、半径はRの均一な球の中心を通る軸に関する慣性モーメントは極座標を使用して導きます。
円輪の慣性モーメント
円輪の慣性モーメントの計算過程。質量はM半径はaとし、円輪の中心を通る対称軸に関するx、y、z軸まわりのそれぞれの慣性モーメントを計算していきます。座標系は極座標系を用いて導き出していきます。
球殻の慣性モーメント
球殻の中心を通る軸に関する慣性モーメントの計算。一様密度で質量がM、外径がb、内半径がaの場合と、球殻の厚さを無視できる場合の2つの慣性モーメントを極座標を用いて導き出していきます。
円柱の慣性モーメント
円柱の慣性モーメントの計算の具体的な方法。半径がa、高さがl、質量はMとする円柱の重心を通る対称軸に関する慣性モーメントをx、y、zのそれぞれに分けて求めます。使用する座標系は言うまでもなく円柱座標系を用います。
中空円筒の慣性モーメント
中空円筒の慣性モーメントの求め方。一様密度で質量がM、半径がa、長さをlとし、円筒の外側の厚さが無視できるものとした場合の中空円筒の重心を通る軸に関する慣性モーメントの求め方。

ホーム RSS購読 サイトマップ
TOP 微分積分学 ヤコビアン 質点系と剛体の力学 平行軸の定理 慣性モーメントの計算